迷走神経刺激療法
関節リウマチや花粉症などの免疫の暴走を抑制し。痛みや痒さの軽減を目指します
迷走神経とは、脳神経の中ではもっとも長い神経です。
脳の延髄から外耳道、耳介、咽頭、喉頭、胸腔内臓器(気管、気管支、肺、心臓、食道)、
腹腔内臓器(胃、腸、肝臓、膵臓、脾臓、腎臓)などに広く分布してい副交感神経です。
この神経を刺激することで、リラックス効果や痛みの緩和、免疫機能の調整を和らげる方法です。
頸の神経に電極を埋め込み電気刺激を与える方法で
てんかん発作やうつ、脳梗塞の上半身の麻痺などの症状の方に使われていましたが、
近赤外線や鍼の電気パルスでも同様の結果が得られるため、当院では
頸への照射と、耳介への電気パルスのどちらかで対応をしています。
迷走神経刺激の効果
①迷走神経と腸疾患
迷走神経は「腸内細菌」との会話「腸脳相関」にも大きくかかわっています。
脳と内臓との情報のやり取りの「直通回路」をスムーズにする役割を持っている
②脳内ホルモンを増やす
GABA (y-aminobutyric acid), セロトニ ン、ノルアドレナリン、ドパミンなどの
神経伝達物質の放出を促します。これにより脳は癒しや安心感、やる気などを感じやすくなります。
③脳領域を刺激する
脳のさまざまな領域に伝えられます。その主な場所は扁桃体、前頭前野、そして島皮質です。
こられは脳の中でも非常にメンタルとかかわる場所となります。
④免疫の暴走を抑制する
迷走神経を通じたシグナルは、副腎脂質の炎症反応を制御し、
過剰な免疫応答を抑えることで、自己免疫疾患や慢性炎症状態のリスクを減少させます。
⑤抗炎症効果
迷走神経が刺激されると、神経の伝達を媒介して脾臓(ひぞう)に信号が送られます。
脾臓の神経が活性化してマクロファージ(免疫細胞)の活動が調整され、
炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6、IL-18など)の分泌が減少します。
当院では、頸の迷走神経や耳介へのパルス刺激で
迷走神経の刺激を行っています。
①関節リウマチの痛み・炎症の消失。
②好酸球性副鼻腔炎の症状緩和
③花粉症の症状緩和 など
治療回数
スーパーライザーもしくは鍼パルス30分の照射となります。
できれば最初は週2回がおすすめです。
後はお自宅で毎日、耳介にツボにシールを貼付頂くことで
治療の持続効果が得られます。
早い方で2~3日で軽減の効果が現れる方もいらっしゃいます。
※効果の出方には個人差があります。