ストレスとホルモンバランス

妊活

不妊症にも深く関わってくるストレスとホルモンバランスノーストレスなんてあり得ない現代社会ですが、
しかしながら体内のホルモンに与える影響は多岐にわたり健康被害にも繋がる恐れがあります。
不妊のリスク要因にも繋がることがあります。

ストレスはホルモンにどのように関わってくるのでしょうか?

 

1,コルチゾール: ストレスに即反応して、視床下部-下垂体-副腎からコルチゾールというストレスホルモンが分泌   されます。

コルチゾールは血糖値を上昇させ、エネルギー供給を増やし、炎症反応を抑制するなどの効果がありますが、長期的なストレスによるコルチゾールの過剰分泌は、免疫機能の低下、体重増加、骨密度の低下などの健康問題を引き起こすことがあります。

2,アドレナリンとノルアドレナリン: ストレス時には副腎髄質からアドレナリンとノルアドレナリンも分泌され、心拍数の増加、血圧の上昇、エネルギーの供給を促進します。

これらのホルモンは「戦うか逃げるか」反応を引き起こし、短期的なストレスには適応的ですが、長期的なストレスでは心血管系の負担が増すことがあります。

3,インスリン: ストレスによるコルチゾールの上昇は、血糖値を上げるためにインスリンの分泌を刺激します。これが慢性的に続くと、インスリン抵抗性や2型糖尿病のリスクが増加する可能性があります。

3,性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン): ストレスは性ホルモンのバランスにも影響を与えます。

女性では、ストレスがエストロゲンとプロゲステロンのバランスを崩し、生理不順や月経前症候群(PMS)、更年期症状を悪化させることがあります。

男性では、ストレスがテストステロンの分泌を抑制し、性欲の低下や精子の質の低下を引き起こすことがあります。

4,甲状腺ホルモン: ストレスは甲状腺機能にも影響を与え、甲状腺ホルモン(T3およびT4)の分泌に変化をもたらすことがあります。

これは、代謝の低下や体重増加、疲労感などの症状を引き起こす可能性があります。

5,メラトニン: ストレスは睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌にも影響を与え、睡眠の質や量を低下させることがあります。

これがさらにストレスを増加させる悪循環を引き起こすことがあります。

 

これらの影響から、ストレス管理がホルモンバランスの維持にとって重要であることがわかります。

適度な運動、バランスの取れた食事、リラクゼーション技術(例えば、瞑想やヨガ)十分な睡眠などが、

ストレスの軽減とホルモンバランスの維持に役立ちます。

 

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